クラウドソーシング「ランサーズ」

2019年11月28日

PL MUZA XW351 イーゴリ・イワノフ ズビグニェフ・ジェヴィエツキ

《通販レコードのご案内》これは掘り出し物。聴く精神安定剤。


PL MUZA XW351 IGOR IWANOW リピンスキー・Vm協

品番34-663
商品名 PL MUZA XW351 IGOR IWANOW リピンスキー・ヴァイオリン協奏曲
レコード番号 XL0168
作曲家カロル・リピンスキ ズビグニェフ・ジェヴィエツキ
演奏者イーゴリ・イワノフ フランチシェク・レッセル
オーケストラワルシャワ国立交響楽団
指揮者スタニスワフ・ヴィスウォツキ
録音種別 MONO
ジャケット状態 M-
レコード状態 M-
製盤国 PL(ポーランド)盤
グレード(協奏曲) ミディアム

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • PL MUZA XW351 IGOR IWANOW リピンスキー・V…
  • PL MUZA XW351 IGOR IWANOW リピンスキー・V…

レーベル・ワンポイントガイド

MUZA ブラック》はポーランドのレーベル。英DECCAを例にすれば、クラシックとポピュラーではレーベルのデザインも企画番号も完全に異なりますが、Muzaの場合は区別できません。Muzaの場合、クラシックもジャズもポピュラーもひとまとめになっているからです。同社は1956年に設立され、レーベル・デザインは1970年代の半ばくらいまでは青地が初版。続いて、黒地に銀文字になります。1970年代中期以降の作品にてこの仕様が初版になるレコードがあります。

  • Record LabelBLACK WITH SILVER LETTERING
    Recording & WeightMONO FLAT 1枚組 (230g)
    Release & Stamper-
    • 通販レコード
    • オーダー番号34-460
    • 販売価格3,000円
      (税別)
    • 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

詳細掲載ページ
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=460

第2回(1952年)ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位、イーゴリ・オイストラフ(ソ連)、第2位にユリアン・シトコヴェツキー(ソ連)とワンダ・ウィウコミルスカ(ポーランド)が入賞した年の、第4位入賞者がイーゴリ・イワノフ(Igor IWANOW) (ポーランド)。2位入賞が2人いること。第3位が3人、第4位には4人が並び、第6位以下入賞者無しだったことから接戦だった。
日本では「ヴィエニャフスキ国際コンクール」と呼ばれることがあるが、ポズナニで開催される「ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」とは別に、ヴィエニャフスキの名前を冠した音楽コンクールがある。リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクールはカルロ・リピンスキとヘンリク・ヴィエニャフスキを記念する若いヴァイオリニストのための国際コンクールで、1979年に第1回が開催され、以後、3年に1回開催されている。
カロル・リピンスキは「ポーランドのパガニーニ」という異名をとったヴィルトゥオーゾ系ヴァイオリニスト、作曲家(Karol Jozef Lipiński, 1790〜1861)で、ショパンがポーランド音楽にピアノで成したことを、ほぼ同時代にヴァイオリンで取り組んでいた。ポーランド東部のラズィン・ポドラスキの貴族の家に生まれ、幼い頃から音楽の英才教育を受け、8歳の時には協奏曲を演奏するほどに才能に恵まれていました。彼の父はモーツァルトのような演奏旅行を考えましたが、もとより控え目な性格であったリピンスキはそれを拒否、宮廷音楽家として作曲と演奏に勤しみました。一時期はチェロ奏者になるための練習をしましたが、結局はヴァイオリンに戻り、リヴォフ(現ウクライナ)で指揮者、ヴァイオリン奏者として出発した。19歳の時にはオペラ指揮者として地域のオーケストラを指揮し、22歳の時に楽長に昇格。1817年にパガニーニに会うためにイタリアのミラノに行き、翌年ジョイント・コンサート=演奏試合を開いたことで名声を高め、パガニーニはリピンスキに「ヴェニスの謝肉祭」変奏曲を捧げ、リピンスキはOp.10の「3つの奇想曲」をお返しとして献呈しあう仲となった ― やがてライバル意識から2人の仲は破綻したこともあったが、パガニーニの死後に愛器AMATIを譲り受けたことでも知られています。各地で演奏して成功を収め、1810年以降はルイ・シュポアとも交流を持つようになります。1835〜36年にはシューマンにドイツ・ライプツィヒで会い、『謝肉祭 Op.9』を献呈されている。1939年にはドイツ・ドレスデンに移り、国立歌劇場管弦楽団のコンサート・マスターを務め、リストとベートーヴェンの『クロイツェル・ソナタ』を演奏したこともあった。
リピンスキの作品はヨーロッパ音楽の歴史において全く顧みられることもなく、演奏会でもほとんど俎上に載ることがありません。そんな作曲家とまとめて取り上げたのがポーランドの名手、コンスタンティン・アンジェイ・クルカでした。彼は2007年の来日時に小泉純一郎元首相と会い、そこでもリピンスキの素晴らしさについて熱く語った。日本経済新聞夕刊(2007年7月7日)にのった「巨匠クルカと小泉前首相」と題した記事があった。当時は安倍晋三内閣で、前首相だった小泉氏が、クルカ、平澤真希のリサイタルに出席し、「特にカルロ・リピンスキーの作品に惹かれ、CDを集めてきたが、クルカさんの演奏が最も素晴らしい」とコメントしたと書かれていた。パガニーニが好きな人、そしてオペラが好きな人は一度は聴いていただきたい。
代表作とされる、ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 Op.21《軍隊風》(1825〜1826年)のベスト5に挙げられる録音です。太鼓連打の開始から、トランペットのファンファーレ、行進曲のリズムと軍隊を思わせる威勢のよさが満載の、魅力的な ― パガニーニ風のヴィルトゥオーゾ系協奏曲です。
ズビグニェフ・ジェヴィエツキ(Zbigniew Drzewiecki, 1890〜1971)は、「ショパン弾き」のピアニストとしても知られるが、20世紀の有名なピアニストを数多く育成したピアノ教師としてむしろ名高く、その影響は著しい浸透力を持っていた。父親にピアノの手解きを受けた後、ワルシャワでオベルフェルトやピレツキに入門する。大学進学のため1909年から1914年までウィーンに行き、同地のテオドール・レシェティツキーの教室で、レシェティツキーの助手マリー・プレントナーに師事。ポーランドの都市やウィーンを中心に、プラハやベルリンでもリサイタルを行なった。1915年にワルシャワ音楽院のピアノの上級クラスでの教授に就任し、没年まで指導に携わった。ショパン国際ピアノコンクールの設立を輔佐し、1927年の初回から没年までその審査員を務めた。第二次世界大戦後、とりわけユゼフ・トゥルチンスキの没後は、ポーランドで最高のピアノ教師と看做された。
フランティシェク・レッセル(Franciszek Lessel, 1780〜1838)はポーランドの作曲で、ハイドンに師事したのちポーランドで活躍した。ショパン(1810年生まれ)より1世代前の作曲家になり、ベートーヴェンより10歳年下の作曲家が30歳の時(1810年)の作品となるピアノ協奏曲で、時代の先端をいくスタイルとは言えないものの、ギャラントな雅さと明るい愉悦感に溢れ、幸せな気分にしてくれる。
アナログ・レコード時代もレンタルレコード屋ブームを経て、1977年になると、個人経営の輸入盤専門店が熊本でも登場する。それもタワーレコードのような店構えとか、欧米直輸入盤の品揃えの輸入盤専門店とは違う。手書きの開店広告か友達からの口つてから、地図と住所を頼りに探し当てて、広いとは言えぬ店内に所狭しと並べられた海外のマイナー・レーベルや、プレスは大丈夫なんだろうなと期待を買ってに思いながら、自主録音に近い様な音源の怪し気な、しかも国内盤より高額なLPを「店主のおススメ」の口車(?)に乗せられるままに何枚も購入、ワクワクしながら帰るその間に想像が膨らんでいったのを思い出します。
期待半分、不安半分で買ったレコード盤は、それこそ玉石混淆でハズレも随分掴まされたけれど、そうした中に時折歴史の中に埋もれさせるには惜しい珠玉の様な作品を発見した時の喜びは一入でした。放送録音や、協会盤、トスカニーニやマスカーニ自身が指揮した、オペラのライブ録音など、CD時代には次々に正規盤になっていく。そうした中にカリンニコフの交響曲や、後日「レコード芸術」誌の「秘曲特集」で「◯◯音楽の精化」などとの賛辞を与えられている一文を見て、思わず膝を打つことになる。「運命」や「未完成」と言った超有名曲は、無論長い年月の試練を越えて愛されて来た訳なので、素晴らしいのは間違いないのだけれど、ジャーマン・プログレが好きだった私は、ジャズの掘り出しライヴ音源よりも、クラシック音楽の「秘曲・珍曲」を漁るのが好きになった。それから数十年。まだ珍しい部類とはいえ、NHK-FMの「きらクラ」でもプログラムされる曲になっている、ハンス・ロットの作品等は、この頃に「発掘」したもので、誰も知らない作曲家ではなくなっている。
1950年代にMUZAのテスト・プレスは、DGG工場にて製造されていた。そのためか、音質もモノラルとは思えない生きいきとしたサウンドで、1950年代のポーランドで弾かれていた熱気のようなものが、ひしひしと伝わってきます。


詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」

入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。



同じカテゴリー(協奏曲)の記事画像
GB EMI SXLP20004 ヤコブ・ギンペル ルドルフ・ケンペ ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」
DE EMI ASD4059 イツァーク・パールマン カルロ・マリア・ジュリーニ ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
DE EMI 1C 047-01 404 エトヴィン・フィッシャー ベートーヴェン・ピアノ協奏曲3番
FR COLUMBIA SAXF817 オイストラフ&クリュイタンス ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
GB COLUMBIA CX1491 デニス・ブレイン リヒャルト・シュトラウス・ホルン協奏曲
GB EMI SAX2315 オイストラフ&クリュイタンス ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
同じカテゴリー(協奏曲)の記事
 GB EMI SXLP20004 ヤコブ・ギンペル ルドルフ・ケンペ ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」 (2020-02-01 11:55)
 DE EMI ASD4059 イツァーク・パールマン カルロ・マリア・ジュリーニ ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 (2020-01-31 15:55)
 DE EMI 1C 047-01 404 エトヴィン・フィッシャー ベートーヴェン・ピアノ協奏曲3番 (2020-01-29 11:30)
 FR COLUMBIA SAXF817 オイストラフ&クリュイタンス ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 (2020-01-27 09:30)
 GB COLUMBIA CX1491 デニス・ブレイン リヒャルト・シュトラウス・ホルン協奏曲 (2020-01-24 11:30)
 GB EMI SAX2315 オイストラフ&クリュイタンス ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 (2019-12-30 09:30)

Posted by analogsound at 23:30│Comments(0)協奏曲
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。