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モーツァルトの作品のなかでも最も崇高な美しさに満ち溢れた傑作として知られる、神秘的な雰囲気を漂わせる『レクィエム』。日本で絶大な人気を誇るモーツァルトのレクイエムを最強カラヤン＆ベルリン・フィルで聴く至高のひととき・・・。崇高な美しさに満ちた「レクイエム」を祈りの心で情感豊かに真摯に歌い上げる壮麗な合唱と清澄な独唱、重厚なベルリン・フィルを指揮し巨匠カラヤンが遺してくれた名盤。
カラヤンのモーツアルト《レクイエム》はドイツ・グラモフォンで正式盤でベルリン・フィルと２回、ウィーン・フィルと１回録音していますが、基本的には彼のアプローチは同じ。そのなかで、甲乙つけ難い２回目もいいのですが、敢えて選択するのなら初回のベルリン・フィルとの盤が覇気のあるカラヤンと、リップのソプラノ、ベリーのバスが気に入っています。祈りの心を込めて真摯に歌い上げる壮麗な合唱と哀愁を秘めた清澄な独唱、そして重厚な響きのベルリン・フィルハーモニーをカラヤンが見事に統率し、彼の意思が隅々まで透徹した情感豊かな演奏を聴かせています。カラヤンとベルリン・フィルによる重厚な緊張感を切り裂くようなソリスト、合唱団の歌唱。ひとつの到達点といえる名演だ。
ヴィルマ・リップ（ソプラノ）、ヒルデ・レッスル＝マイダン（アルト）、アントン・デルモータ（テノール）、ヴァルター・ベリー（バス）、ウィーン楽友教会合唱団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン（指揮）。
録音：1961年10月ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会（ステレオ）