2019年07月13日
DE EMI 1C157 10 0031 クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 モーツァルト・魔笛(全曲)
《通販レコードのご案内》青白い炎で火傷する ― この録音にも無限の価値がある。
品番 | 34-21258 |
---|---|
商品名 | DE EMI 1C157 10 0031 クレンペラー モーツァルト・魔笛(全曲) |
レコード番号 | 1C157 10 0031 |
演奏者 | ニコライ・ゲッダ グンドゥラ・ヤノヴィッツ ヴァルター・ベリー ルチア・ポップ ゴットロープ・フリック フランツ・クラス エリーザベト・シュヴァルツコップ クリスタ・ルートヴィヒ マルガ・ヘフゲン |
指揮者 | オットー・クレンペラー |
オーケストラ | フィルハーモニア管弦楽団 |
演奏者(楽団) | フィルハーモニア合唱団 |
録音種別 | STEREO |
ジャケット状態 | M- |
レコード状態 | M- |
製盤国 | DE(ドイツ)盤 |
グレード(オペラ) | ミディアム |
レーベル・ワンポイントガイド
《セミサークル》は基本的には、赤の地に上半分の半円の中に蓄音機とニッパーの絵が入り、半円の上部は「HIS MASTER’S VOICE」のロゴが印刷されたデザインになります。これを、「ラージ・ドッグ・イン・セミサークル(半円、ハーフムーン)」と呼びます。フランス盤は、LA VOIX DE SON MAITRE(VSM)となる。HMVの名演・名録音がカタログを埋め尽くしている。番号では、ASDの576あたりから2470までは、ステレオ録音のオリジナルであると考えられています。中でも、シューリヒトのブルックナー、ケンペ・バルビローリの一連の録音、そして、デュ・プレの名盤は、オーディオファイル・音楽ファンの憧れの的です。
RecordLabel | "LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE" WITH BLACK LETTERING |
---|---|
Recording&Weight | STEREO 3枚組 (120g/110g/120g) |
Release&Stamper | - |
- 通販レコード
- オーダー番号34-21258
- 販売価格7,000円
(税別) - 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
- 詳細掲載ページ
- https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=21258
クレンペラーは元々オペラ指揮者だったが、残念ながら本盤はじめモーツァルトの一連のオペラと、ワーグナー「さまよえるオランダ人」位しか全曲の演奏記録は残されていない。だが、これらのオペラの録音は、新しい同曲の演奏が出てきても決して忘れ去られることのないものと思う。
この全曲盤を鑑賞するに際して素晴らしいところは、《序曲》での弦楽器のレガートの美しいことで期待が高まる。クレンペラー晩年の「フィガロの結婚」と異なり、ここでのオーケストラの規模は大きい。
その巨大なスケールは物理的な要素だけではない。この子供向けともされるメルヘン・オペラがブッファ的なものではなく壮大な物語の始まりなのだということを宣言しているようで、幾分冷ややかな表現ながら毎度のごとく音楽は冷たい色のまま白熱して行く。
また、現代でも揃えるのは不可能な豪華メンバー ― 3人の侍女にはシュワルツコップ、ルードウィッヒ、ホフゲンの名歌手たちの贅沢さ。合唱指揮はウィルヘルム・ピッツ。贅沢な名歌手たちは微塵の妥協無く、どこもかしこも指揮者の期待通りに応えていて、クレンペラーの創り出す音空間は深遠な「魔笛」の世界を垣間見させてくれる。
1964年3~4月、キングスウェイホール・ロンドンでのセッション録音。ご存知の方も多いと思うが、この「魔笛」にはセリフがないのだが音楽的にこれだけ充実した「魔笛」があるだろうか。クレンペラーの音楽性と、それを音楽にする力量が無ければ、これだけ充実した演奏はできないのではないかと思う。
EMI録音のフランス・オペラのレコードを手にとると、トップ・ソプラノの相手役はニコライ・ゲッダばかりといっても過言ではないほどでした。
それはフランス・オペラに限りませんで、様々なジャンルの膨大な数の録音を残していますが、当時わたしが興味を持った、主なレパートリーのひとつがフランス・オペラでした。
ファウスト、ホフマン、ホセ(カルメン)、ウェルテル、ロメオ、ナディール(真珠採り)、ジェラルド(ラクメ)、デ・グリュー(マノン)、ヴァンサン(ミレイユ)、ファウストの劫罰、トロイ人、キリストの幼時、などなど。そして、そのどれもが素晴らしいものでした。
歌声はリリックテノールで、しかも情熱的かつ知的なところが魅力です。知的なイメージを登場人物に感じさせるテノール・ヴォイスで、イタリア・オペラのテノールと違うフランス・オペラの甘美なアリアを、知的にキリリと歌いあげられる稀有な歌手でした。
スウェーデン人のゲッダは、7ヶ国語に堪能だったといわれ、だからこそ膨大な数のレパートリーを完成度高く歌えるということからもオファーがあったのでしょうし、それを熟し切った常人離れした頭脳の持ち主だったのだと思います。その知性が歌に表れています。
ハリー・グスタフ・ニコライ・ゲッダは1925年7月、スウェーデンの音楽ファミリーに生まれました。父のミハイル・ユスティノフはロシア生まれで1928年にはライプツィヒでロシア正教会の合唱指揮者となっています。ゲッダは子供の頃から音楽に親しむ一方、語学の才能に恵まれ、自由に5ヶ国語(ドイツ、英、フランス、スウェーデン、ロシア)を話せたといいます。
変声期後、風呂場で軽く高いテナーであることを自ら発見したといわれるゲッダは、プロの道を行くつもりは無く、はじめは銀行員となりましたが、顧客であった王立オペラの演奏者からスウェーデン最高の音楽教師といわれたエーマンとのコンタクトを勧められ、24歳でエーマンの弟子となり2年後ストックホルムの王立音楽院にスカラシップ付きで入学、本格的に音楽の勉強を開始しました。
1952年4月8日、アダンの「ロンジュモーの郵便屋」主役でデビュー、センセーションはロンドンに伝わり、ドブロウェン指揮、ボリス・クリストフ主役のムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」のドミトリー役で録音の機会を与えられました。彼の高く軽やかなテナーはバッハにも適性を認められ、同年のカラヤン指揮「ロ短調ミサ」録音にも起用され、15年後にはクレンペラー指揮の同曲でも起用されることとなりました。
ゲッダは知性的な歌手であり、自身の声質の適性を見極めて不適当と判断した役柄には手をつけず、ワーグナーでも「ローエングリン」はレパートリーとしましたが、他のワーグナー作品には参加していません。オペラの役柄に制限を課す一方で、オペレッタや、ミュージカル作品には親しみ、リヒャルト・タウバーの後継者と言われました。またジーリやスキーパからもリリカルな優雅さとデリカシーを継承しています。トップ・ソプラノとの共演でも指名され、カラス、ロス・アンヘレス、シュヴァルツコップとのオペラ録音、ローテンベルガーとのオペレッタ録音が残されています。
この全曲盤を鑑賞するに際して素晴らしいところは、《序曲》での弦楽器のレガートの美しいことで期待が高まる。クレンペラー晩年の「フィガロの結婚」と異なり、ここでのオーケストラの規模は大きい。
その巨大なスケールは物理的な要素だけではない。この子供向けともされるメルヘン・オペラがブッファ的なものではなく壮大な物語の始まりなのだということを宣言しているようで、幾分冷ややかな表現ながら毎度のごとく音楽は冷たい色のまま白熱して行く。
また、現代でも揃えるのは不可能な豪華メンバー ― 3人の侍女にはシュワルツコップ、ルードウィッヒ、ホフゲンの名歌手たちの贅沢さ。合唱指揮はウィルヘルム・ピッツ。贅沢な名歌手たちは微塵の妥協無く、どこもかしこも指揮者の期待通りに応えていて、クレンペラーの創り出す音空間は深遠な「魔笛」の世界を垣間見させてくれる。
1964年3~4月、キングスウェイホール・ロンドンでのセッション録音。ご存知の方も多いと思うが、この「魔笛」にはセリフがないのだが音楽的にこれだけ充実した「魔笛」があるだろうか。クレンペラーの音楽性と、それを音楽にする力量が無ければ、これだけ充実した演奏はできないのではないかと思う。
EMI録音のフランス・オペラのレコードを手にとると、トップ・ソプラノの相手役はニコライ・ゲッダばかりといっても過言ではないほどでした。
それはフランス・オペラに限りませんで、様々なジャンルの膨大な数の録音を残していますが、当時わたしが興味を持った、主なレパートリーのひとつがフランス・オペラでした。
ファウスト、ホフマン、ホセ(カルメン)、ウェルテル、ロメオ、ナディール(真珠採り)、ジェラルド(ラクメ)、デ・グリュー(マノン)、ヴァンサン(ミレイユ)、ファウストの劫罰、トロイ人、キリストの幼時、などなど。そして、そのどれもが素晴らしいものでした。
歌声はリリックテノールで、しかも情熱的かつ知的なところが魅力です。知的なイメージを登場人物に感じさせるテノール・ヴォイスで、イタリア・オペラのテノールと違うフランス・オペラの甘美なアリアを、知的にキリリと歌いあげられる稀有な歌手でした。
スウェーデン人のゲッダは、7ヶ国語に堪能だったといわれ、だからこそ膨大な数のレパートリーを完成度高く歌えるということからもオファーがあったのでしょうし、それを熟し切った常人離れした頭脳の持ち主だったのだと思います。その知性が歌に表れています。
ハリー・グスタフ・ニコライ・ゲッダは1925年7月、スウェーデンの音楽ファミリーに生まれました。父のミハイル・ユスティノフはロシア生まれで1928年にはライプツィヒでロシア正教会の合唱指揮者となっています。ゲッダは子供の頃から音楽に親しむ一方、語学の才能に恵まれ、自由に5ヶ国語(ドイツ、英、フランス、スウェーデン、ロシア)を話せたといいます。
変声期後、風呂場で軽く高いテナーであることを自ら発見したといわれるゲッダは、プロの道を行くつもりは無く、はじめは銀行員となりましたが、顧客であった王立オペラの演奏者からスウェーデン最高の音楽教師といわれたエーマンとのコンタクトを勧められ、24歳でエーマンの弟子となり2年後ストックホルムの王立音楽院にスカラシップ付きで入学、本格的に音楽の勉強を開始しました。
1952年4月8日、アダンの「ロンジュモーの郵便屋」主役でデビュー、センセーションはロンドンに伝わり、ドブロウェン指揮、ボリス・クリストフ主役のムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」のドミトリー役で録音の機会を与えられました。彼の高く軽やかなテナーはバッハにも適性を認められ、同年のカラヤン指揮「ロ短調ミサ」録音にも起用され、15年後にはクレンペラー指揮の同曲でも起用されることとなりました。
ゲッダは知性的な歌手であり、自身の声質の適性を見極めて不適当と判断した役柄には手をつけず、ワーグナーでも「ローエングリン」はレパートリーとしましたが、他のワーグナー作品には参加していません。オペラの役柄に制限を課す一方で、オペレッタや、ミュージカル作品には親しみ、リヒャルト・タウバーの後継者と言われました。またジーリやスキーパからもリリカルな優雅さとデリカシーを継承しています。トップ・ソプラノとの共演でも指名され、カラス、ロス・アンヘレス、シュヴァルツコップとのオペラ録音、ローテンベルガーとのオペレッタ録音が残されています。
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
DE DGG 2740 118 ベーム&ウィーン・フィル モーツァルト・「コジ・ファン・トゥッテ」
FR VSM CVC906 ニコライ・ゲッダ フランス・オペラ・アリア歌曲集 GEDDA A PARIS
NL PHILIPS 411 459-1 コリン・デイヴィス ドレスデン・シュターツカペレ管 モーツァルト・魔笛
DE DGG 2740 118 ベーム&ウィーン・フィル モーツァルト・「コジ・ファン・トゥッテ」
GB COLUMBIA 33CX1069 シュヴァルツコップ プリチャード モーツァルト・オペラアリア集
GB COLUMBIA SAXF906 ニコライ・ゲッダ フランス・オペラ・アリア歌曲集 GEDDA A PARIS
FR VSM CVC906 ニコライ・ゲッダ フランス・オペラ・アリア歌曲集 GEDDA A PARIS
NL PHILIPS 411 459-1 コリン・デイヴィス ドレスデン・シュターツカペレ管 モーツァルト・魔笛
DE DGG 2740 118 ベーム&ウィーン・フィル モーツァルト・「コジ・ファン・トゥッテ」
GB COLUMBIA 33CX1069 シュヴァルツコップ プリチャード モーツァルト・オペラアリア集
GB COLUMBIA SAXF906 ニコライ・ゲッダ フランス・オペラ・アリア歌曲集 GEDDA A PARIS
Posted by analogsound at 16:45│Comments(0)
│オペラ