NL PHILIPS 6514 320 ペーター・シュライアー シュターツカペレ・ドレスデン モーツァルト・レクイエム

analogsound

2020年02月12日 12:30

《通販レコードのご案内》20世紀デジタル録音最高のモツレクではないか、と確認しながら愛聴してきた演奏。合唱、ソリスト、オーケストラ三位一体となってハーモニーを作り上げていく様は圧巻です。



品番34-15611商品名
NL PHILIPS 6514 320 ペーター・シュライアー モーツァルト・レクイエムレコード番号6514 320作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト演奏者マーガレット・プライス トルデリーゼ・シュミット フランシスコ・アライサ テオ・アダムオーケストラシュターツカペレ・ドレスデン指揮者ペーター・シュライアー録音種別STEREOジャケット状態
M-レコード状態M-製盤国NL(オランダ)盤グレード(声楽)レギュラー

販売レコードのカバー、レーベル写真


レーベル・ワンポイントガイド

レッド・ラベル白文字 ― DIGITAL RECORDING》赤色系の地に「PHILIPS」の社名ロゴが大きく印刷された、このラベルは1960年代の半ばから1980年代までの長きにわたって使用されてきました。あずき色の地に「PHILIPS」のロゴが銀色で印刷されたものは1960年代から1970年代の初めまで続く。そして、やがて1970年代をむかえると、このレーベルの地の色は、赤色となる。そして、初期のものはロゴが銀色で、後期のものは白で印刷されています。たぶん、このレーベルの時代がPHILIPSの黄金時代といってもよいかもしれない。ご存知のように、この頃の同レーベルには名演・名録音盤にあふれています。初期のステレオ時代の「HIFI-STEREO」と印刷されたマルーン・ラベルの再生音と比べて、ホールトーンを積極的に捕らえた録音は、ホールの平土間の少々後方の席で聞いたサウンドイメージですが、実際にホールで聞くよりも各楽器のディテールが手に取るようにわかり、しかも決して混濁することがありません。それは演奏の録音後に、ホールトーンを録音してブレンドして創りだされた独自製法が施されていて、ここに、アナログ録音の完成されたひとつの姿として雰囲気豊かな再生音になっている理由を見出すことができそうです。

  • Record LabelRED WITH WHITE LETTERINGRecording & WeightSTEREO 1枚組 (130g)Release & Stamper1983
    • 通販レコード
    • オーダー番号34-15611
    • 販売価格2,800円
      (税別)
    • 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

詳細掲載ページ
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=15611
すでに故人となったフリッツ・ヴンダーリヒが西ドイツを代表するならば、ペーター・シュライヤーは東ドイツの誇るリリック・テノールである。
彼はエルベ河畔のマイッセン近郊ガヴェルエツという小さな村で幼年時代を過ごした。音楽教師で合唱指揮者であった父親の手ほどきを受け、ドレスデンの音楽学校で学んだ後、1959年にドレスデン国立歌劇場の養成所に入り、2年後には早くもその舞台にデビュー、リリックな役どころやコミックな役どころで成功を収めた。また同時にコンサート歌手としても積極的な演奏活動を続け、現にベルリン国立歌劇場を中心に東ドイツばかりでなく、西ヨーロッパでの活躍も目覚ましく、東西両ドイツを通じて最高のリリック・テノールとして活躍を続けた。
戦後最高のモーツァルト指揮者であるカール・ベームのもとで、数々のモーツァルト作品を歌い、彼自身もまた最高のモーツァルト歌手であるとみなされている。しかし、シュターツカペレ・ドレスデンのヴァーグナー録音となる『ラインの黄金』、『ジークフリート』では傑出したローゲとミーメを歌った。ほか、政治的な保守派で親ナチ的イメージを持たれることすらあった作曲家プフィッツナーのオペラ『パレストリーナ』の主役を、世界初演の地であり、この作品がしばしば上演され、かつてはナチとも縁の深かった西ドイツ(当時)のミュンヘン(バイエルン国立歌劇場)だけでなく、反ナチが国是であった東ドイツの東ベルリンでも歌っている。
シュライアーは活動初期からドイツ歌曲の優れた歌唱でも知られ、今なお傑出したシューベルトやシューマンの歌い手である。ヨハン・ゼバスチャン・バッハの音楽も若い頃から重要なレパートリーの中心としてきた。1970年以来、シュライアーは指揮者としても活躍し、モーツァルト、ヨハン・ゼバスチャン・バッハとハイドンの作品を特に好んで演奏した。2000年6月、オペラの舞台から引退。最後に出演した演目は『魔笛』の王子タミーノであった。2005年末で歌手生活から引退し、以後は公の場での演奏活動では指揮に専念することを発表して、世界各地でお別れ公演を行った。日本では11月16日、岡谷で行われたシューベルトの歌曲集『冬の旅』の演奏会が、日本で歌手としてのシュライアーに接することのできる最後の機会となった。「ペンギン・CDガイド」ではシュライアーのシューベルトの『白鳥の歌』の録音について、声が衰えたことを認めつつ歌詞に沿った声の表現を賞賛し、同じ評者は『冬の旅』についても詩の読みの深さ、表現の的確さを賞賛している。
2005年12月22日、チェコのプラハにあるルドルフィヌム(芸術家の家)のドヴォルザーク・ホールにおいて行われたチェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会で、ヨハン・ゼバスチャン・バッハの『クリスマス・オラトリオ』第1部〜第3部を指揮し、自らもエヴァンゲリストを歌った。これはシュライアーの歌手としての完全引退公演であった。バッハにおいては歌い手、指揮者として一流であり、同一プログラムで行われた前日の演奏会同様、約1100人収容のホールは満員となった。後は指揮活動と教育活動に重点をおき、自身の出身であるドレスデン十字架合唱団の指揮などを行っている。
本盤は、マーガレット・プライス(Sp)、トルデリーゼ・シュミット(Ms)、フランシスコ・アライサ(T)、テオ・アダム(Bs)といった第一人者の貫禄の歌唱に、当時転身して指揮をしたペーター・シュライアーの指示が行き届いているのでしょう。アーティキュレーションが強めに付いていて表情豊かです。シュライアーの指揮した作品を、もっと聴いてみたいと強く意識したこれは大変な名演です。現在でも存在価値十分。20世紀デジタル録音最高のモツレクではないか、と確認しながら愛聴してきた演奏。合唱、ソリスト、オーケストラ三位一体となってハーモニーを作り上げていく様は圧巻です。
録音技師がシュトリューベンということもあって、大変録音が良く、合唱団もソリストもどのパートがどこにいるかしっかり分かります。演奏も一級品とくれば文句のあろうはずがない。

レコードサウンド/カテゴリ指定

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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