GB COLUMBIA SAXF906 ニコライ・ゲッダ フランス・オペラ・アリア歌曲集 GEDDA A PARIS

analogsound

2019年12月22日 13:00

《通販レコードのご案内》ジーリやスキーパからもリリカルな優雅さとデリカシーを継承、自身の声質の適性を見極めて不適当と判断した役柄には手をつけず、一方で、オペレッタや、ミュージカル作品に魅力を発揮。カラス、ロス・アンヘレス、シュヴァルツコップといったトップ・ソプラノとの共演でも指名されている。



品番34-9911商品名
FR COLUMBIA SAXF906 ニコライ・ゲッダ GEDDA A PARISレコード番号
SAXF906作曲家ジュール・マスネ エクトル・ベルリオーズ演奏者ニコライ・ゲッダオーケストラフランス国立管弦楽団指揮者ジョルジュ・プレートル録音種別
STEREOジャケット状態
M-レコード状態
M-製盤国FR(フランス)盤グレード(声楽)ミディアム

販売レコードのカバー、レーベル写真


レーベル・ワンポイントガイド

Magic Notes Dark Blue Silver Lettering》は濃い青色地に金文字、あるいは銀文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。フランス・コロンビアのレーベル。

  • Record LabelDARK BLUE WITH SILVER LETTERINGRecording & WeightSTEREO 1枚組 (150g)Release & Stamper-
    • 通販レコード
    • オーダー番号34-9911
    • 販売価格7,000円
      (税別)
    • 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

詳細掲載ページ
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=9911
EMI録音のフランス・オペラのレコードを手にとると、トップ・ソプラノの相手役はニコライ・ゲッダばかりといっても過言ではないほどでした。
それはフランス・オペラに限りませんで、様々なジャンルの膨大な数の録音を残していますが、当時わたしが興味を持った、主なレパートリーのひとつがフランス・オペラでした。
ファウスト、ホフマン、ホセ(カルメン)、ウェルテル、ロメオ、ナディール(真珠採り)、ジェラルド(ラクメ)、デ・グリュー(マノン)、ヴァンサン(ミレイユ)、ファウストの劫罰、トロイ人、キリストの幼時、などなど。そして、そのどれもが素晴らしいものでした。
歌声はリリックテノールで、しかも情熱的かつ知的なところが魅力です。知的なイメージを登場人物に感じさせるテノール・ヴォイスで、イタリア・オペラのテノールと違うフランス・オペラの甘美なアリアを、知的にキリリと歌いあげられる稀有な歌手でした。
スウェーデン人のゲッダは、7ヶ国語に堪能だったといわれ、だからこそ膨大な数のレパートリーを完成度高く歌えるということからもオファーがあったのでしょうし、それを熟し切った常人離れした頭脳の持ち主だったのだと思います。その知性が歌に表れています。
ハリー・グスタフ・ニコライ・ゲッダは1925年7月、スウェーデンの音楽ファミリーに生まれました。父のミハイル・ユスティノフはロシア生まれで1928年にはライプツィヒでロシア正教会の合唱指揮者となっています。ゲッダは子供の頃から音楽に親しむ一方、語学の才能に恵まれ、自由に5ヶ国語(ドイツ、英、フランス、スウェーデン、ロシア)を話せたといいます。
変声期後、風呂場で軽く高いテナーであることを自ら発見したといわれるゲッダは、プロの道を行くつもりは無く、はじめは銀行員となりましたが、顧客であった王立オペラの演奏者からスウェーデン最高の音楽教師といわれたエーマンとのコンタクトを勧められ、24歳でエーマンの弟子となり2年後ストックホルムの王立音楽院にスカラシップ付きで入学、本格的に音楽の勉強を開始しました。
1952年4月8日、アダンの「ロンジュモーの郵便屋」主役でデビュー、センセーションはロンドンに伝わり、ドブロウェン指揮、ボリス・クリストフ主役のムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」のドミトリー役で録音の機会を与えられました。彼の高く軽やかなテナーはバッハにも適性を認められ、同年のカラヤン指揮「ロ短調ミサ」録音にも起用され、15年後にはクレンペラー指揮の同曲でも起用されることとなりました。
ゲッダは知性的な歌手であり、自身の声質の適性を見極めて不適当と判断した役柄には手をつけず、ワーグナーでも「ローエングリン」はレパートリーとしましたが、他のワーグナー作品には参加していません。オペラの役柄に制限を課す一方で、オペレッタや、ミュージカル作品には親しみ、リヒャルト・タウバーの後継者と言われました。またジーリやスキーパからもリリカルな優雅さとデリカシーを継承しています。トップ・ソプラノとの共演でも指名され、カラス、ロス・アンヘレス、シュヴァルツコップとのオペラ録音、ローテンベルガーとのオペレッタ録音が残されています。
ニコライ・ゲッダのオペラ・アリア集、男性のアリア集は珍しいが、本来はランダルの盤と対になる盤です。伴奏はマリア・カラスでお馴染みジョルジュ・プレートル指揮フランス国立管弦楽団。また独系歌手なのにフランス国立管弦楽団をバックにするというのも珍しい、そんな珍しさ満載の非常にレアな1枚です。

レコードサウンド/カテゴリ指定

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入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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