DE DGG 2740 144カール・ベーム ワーグナー・トリスタン&イゾルデ

analogsound

2019年12月18日 10:00

《通販レコードのご案内》1960年代バイロイト黄金期の“トリスタン”の最高峰。実演で燃えるベームの特徴をも最高度に伝える名盤。



品番34-9264商品名
DE DGG 2740 144ベーム ワーグナー・トリスタン&イゾルデレコード番号2740 144作曲家リヒャルト・ワーグナー演奏者ビルギット・ニルソン ヴォルフガング・ヴィントガッセン エーベルハルト・ヴェヒター クリスタ・ルートヴィヒ マルッティ・タルヴェラ クロード・ヒーター エルヴィン・ヴォールファールト ゲルト・ニーンシュテット ペーター・シュライアーオーケストラバイロイト祝祭管弦楽団指揮者カール・ベーム録音種別STEREOジャケット状態
M-レコード状態
EX製盤国
DE(ドイツ)盤グレード(オペラ)ミディアム

販売レコードのカバー、レーベル写真


レーベル・ワンポイントガイド

ブルーライン》イエロー・レーベルと親しまれているドイツ・グラモフォンは1898年12月にドイツ・ハノーファーで創設された、世界でもっとも長い歴史を持つクラシック音楽のレコード・レーベルです。英グラモフォンの子会社でしたが、第2次世界大戦の悪化で袂を分かちます。英EMIや、英DECCA のカタログ番号、ラベル・デザインの明快なルールがなく2タイプに限られます。チューリップ・ラベルに対して、黄色地に黒文字。リムに青い二重線が引かれたラベル。こちらは通称、BLUE LINE と呼ばれています。

  • Record LabelBLUE LINERecording & WeightSTEREO 5枚組 (125g/ 125g/ 125g/ 120g/ 125g)Release & Stamper1966
    • 通販レコード
    • オーダー番号34-9264
    • 販売価格8,000円
      (税別)
    • 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

詳細掲載ページ
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=9264
すでに故人となったフリッツ・ヴンダーリヒが西ドイツを代表するならば、ペーター・シュライヤーは東ドイツの誇るリリック・テノールである。
彼はエルベ河畔のマイッセン近郊ガヴェルエツという小さな村で幼年時代を過ごした。音楽教師で合唱指揮者であった父親の手ほどきを受け、ドレスデンの音楽学校で学んだ後、1959年にドレスデン国立歌劇場の養成所に入り、2年後には早くもその舞台にデビュー、リリックな役どころやコミックな役どころで成功を収めた。また同時にコンサート歌手としても積極的な演奏活動を続け、現にベルリン国立歌劇場を中心に東ドイツばかりでなく、西ヨーロッパでの活躍も目覚ましく、東西両ドイツを通じて最高のリリック・テノールとして活躍を続けた。
戦後最高のモーツァルト指揮者であるカール・ベームのもとで、数々のモーツァルト作品を歌い、彼自身もまた最高のモーツァルト歌手であるとみなされている。しかし、シュターツカペレ・ドレスデンのヴァーグナー録音となる『ラインの黄金』、『ジークフリート』では傑出したローゲとミーメを歌った。ほか、政治的な保守派で親ナチ的イメージを持たれることすらあった作曲家プフィッツナーのオペラ『パレストリーナ』の主役を、世界初演の地であり、この作品がしばしば上演され、かつてはナチとも縁の深かった西ドイツ(当時)のミュンヘン(バイエルン国立歌劇場)だけでなく、反ナチが国是であった東ドイツの東ベルリンでも歌っている。
シュライアーは活動初期からドイツ歌曲の優れた歌唱でも知られ、今なお傑出したシューベルトやシューマンの歌い手である。ヨハン・ゼバスチャン・バッハの音楽も若い頃から重要なレパートリーの中心としてきた。1970年以来、シュライアーは指揮者としても活躍し、モーツァルト、ヨハン・ゼバスチャン・バッハとハイドンの作品を特に好んで演奏した。2000年6月、オペラの舞台から引退。最後に出演した演目は『魔笛』の王子タミーノであった。2005年末で歌手生活から引退し、以後は公の場での演奏活動では指揮に専念することを発表して、世界各地でお別れ公演を行った。日本では11月16日、岡谷で行われたシューベルトの歌曲集『冬の旅』の演奏会が、日本で歌手としてのシュライアーに接することのできる最後の機会となった。「ペンギン・CDガイド」ではシュライアーのシューベルトの『白鳥の歌』の録音について、声が衰えたことを認めつつ歌詞に沿った声の表現を賞賛し、同じ評者は『冬の旅』についても詩の読みの深さ、表現の的確さを賞賛している。
2005年12月22日、チェコのプラハにあるルドルフィヌム(芸術家の家)のドヴォルザーク・ホールにおいて行われたチェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会で、ヨハン・ゼバスチャン・バッハの『クリスマス・オラトリオ』第1部〜第3部を指揮し、自らもエヴァンゲリストを歌った。これはシュライアーの歌手としての完全引退公演であった。バッハにおいては歌い手、指揮者として一流であり、同一プログラムで行われた前日の演奏会同様、約1100人収容のホールは満員となった。後は指揮活動と教育活動に重点をおき、自身の出身であるドレスデン十字架合唱団の指揮などを行っている。
本盤は、1960年代バイロイト黄金期のピークを記録した名盤、ベームのトリスタンとイゾルデ。長年、このオペラの最高峰と言われて高い評価を維持し続けている名演奏です。金管が生々しくズシッ、ズシッと押し寄せてきて、カラヤンのような軽やかさともショルティのような激しさとも違う、深く濃い音が迫ってきて、圧倒されました。また、バイロイトでの穴倉演奏という避けられないハンディを逆手に取って、音の厚みを伴い、バイロイトの穴倉から湧き上がってくる音世界。なにより驚いたのは、ベームのテンポも幾分速いが、そこにはセカセカした感がなく、淡々と物語が進んでいくという聴こえ方。キャストはもう完璧と言ってよく、この時期まさに絶頂期にあった主役のふたり、ニルソンとヴィントガッセンを中心に、ヴェヒター、ルートヴィヒ、タルヴェラ、ヴォールファールトと素晴らしいキャストが揃い、1966年7月の録音。シュライアー31歳、新進時代のシュライヤーが若々しい美声の水夫役で花を添えています。
ベームの強烈な緊張感をみなぎらせた指揮に改めて拍手を贈りたい。実演で燃えるベームの特徴を最高度に伝える演奏として今後も語り継がれていく事でしょう。

レコードサウンド/カテゴリ指定

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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