FR VSM FALP117 フルトヴェングラー モーツァルト 交響曲40番&アイネ・クライネ・ナハトムジーク

analogsound

2019年09月10日 23:15

《通販レコードのご案内》フルトヴェングラーの魂の告白 ― 涙の追いつけないテンポこそが壊滅を目前にしたドイツにふさわしい挽歌だ。



品番34-21003商品名
FR VSM falp117 フルトヴェングラー モーツァルト 交響曲40番&小夜曲レコード番号
FALP117 作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト指揮者
ウィルヘルム・フルトヴェングラーオーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団録音種別
MONOジャケット状態
EXレコード状態
M-製盤国
FR(フランス)盤グレード(交響曲)
ミディアム

販売レコードのカバー、レーベル写真


レーベル・ワンポイントガイド

セミサークル》は基本的には、赤の地に上半分の半円の中に蓄音機とニッパーの絵が入り、半円の上部は「HIS MASTER’S VOICE」のロゴが印刷されたデザインになります。これを、「ラージ・ドッグ・イン・セミサークル(半円、ハーフムーン)」と呼びます。フランス盤は、LA VOIX DE SON MAITRE(VSM)となる。
HMVの名演・名録音がカタログを埋め尽くしている。番号では、ASDの576あたりから2470までは、ステレオ録音のオリジナルであると考えられています。中でも、シューリヒトのブルックナー、ケンペ・バルビローリの一連の録音、そして、デュ・プレの名盤は、オーディオファイル・音楽ファンの憧れの的です。


  • Record Label"LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE" WITH SILVER LETTERING
    Recording & WeightMONO FLAT (190g)
    Release & Stamper-
    • 通販レコード
    • オーダー番号34-21003
    • 販売価格10,000円
      (税別)
    • 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

詳細掲載ページ
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=21003
モーツァルトの作品の中で、特に最後の3大交響曲は指揮者にとっては避けて通ることのできない、その指揮者の音楽の本質的なところを明らかにし得るという点に於いても極めて重要なレパートリーであろう。フルトヴェングラーが第二次世界大戦後に至るまでのベルリン・フィルの定期演奏会でプログラムに取り上げたモーツァルトの交響曲は、「プラハ」以降の4曲に限られているが、その中で「ジュピター」は、1929年2月のただ1回(2日間)だけである。それに対して第39番と「ト短調」は、いずれも4回以上で「ト短調」が最も多く、しかも戦後取り上げた唯一のモーツァルトの交響曲ともなっている。
その演奏は速い速いといわれて来たが、モーツァルトの「ト短調交響曲」の代表的名盤として多くの人びとによって挙げられてきたのが、フルトヴェングラーとウィーン・フィルによる録音であるのは興味深いことである。打算を加えれば、オリジナル楽器派の演奏が主流になった今、その先見性が改めて評価されるべき時にもなろう。まるで地煙りをたてながら疾駆しているような激越な第1楽章。〈モルト・アレグロ〉の指示に従っている点で傾聴に値する。悲劇的情感を振り撒く瞬間瞬間の“音”である。恐らくモーツァルトが目指していたであろう孤独感、寂寥感を誰よりも速いテンポで再現した。それでいて品格を失うことがない。このテンポだからこそ可能だった表現であるし、フルトヴェングラーが指揮するウィーン・フィルの美音だからこそ音楽的な素晴らしさが保てたのだ。
よくこの演奏を「せかせかしている」と批判する方もいるが、「疾走する悲しみ」という観念的理解を持たせて余りある。50年代のウィーン・フィルならではの甘美なポルタメントも味わえるし、低弦の音もインパクトがあり、一度聴いたら忘れられない感触を残すワルターをはじめ、同時代の指揮者の「ト短調交響曲」とはフルトヴェングラーの解釈は一線を画す。フルトヴェングラーは、この曲からロマン主義的な懐古の情を排除した。あるのは刹那的な無常観である。

レコードサウンド/カテゴリ指定

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