JP 東芝 AB8095 フルトヴェングラー ウィーン・フィル モーツァルト 40番&アイネ・クライネ・ナハトムジーク

analogsound

2019年08月13日 16:45

《通販レコードのご案内》フルトヴェングラーの魂の告白 ― 涙の追いつけないテンポこそが壊滅を目前にしたドイツにふさわしい挽歌だ。





品番
34-21591


商品名
JP 東芝AB8095 フルトヴェングラー モーツァルト 小夜曲&交響曲40番(輸入メタル使用盤)



レコード番号
AB8095


作曲家
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト


指揮者
ウィルヘルム・フルトヴェングラー


オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


録音種別
MONO


ジャケット状態
M-


レコード状態
M-


製盤国
JP(日本)盤


グレード(交響曲)
ミディアム


販売レコードのカバー、レーベル写真



レーベル・ワンポイントガイド

ANGEL RECORDS》は天使を模したレーベル・デザインで、ユダヤ・キリスト・イスラム三宗教にまつわる記録天使をアレンジしたもの。「Angel」のレーベル名が日本で使用されていたのは、EMIというレーベル名になる前の「HMV」レーベルのシンボルマーク「His Master's Voice」(蓄音機に耳を傾ける犬の絵)が、言うまでもなく、このマークの使用権は米ビクター、日本ビクターにありましたから、日本とアメリカでは使用できなかったからです。そのためやむなく、HMVではアメリカと日本では犬のマークになる前の古い天使のシンボルマークを使用し、レーベル名も「Angelレコード」にしたわけです。
1963年1月、英EMI傘下のイギリスのコロムビア・レコードの日本配給権が日本コロムビアから東芝音楽工業に移行したのを受け、それまでクラシック・ポピュラー問わず統括していた「エンジェル・レコード」から、クラシック系を「エンジェル」、ポピュラー系を「オデオン」と分割し、販売を開始した。
英EMIのアメリカ流通や1973年に東芝との合弁で誕生した「東芝EMI」でもレコーディング・エンジェルが使われ、日本でも広く認知されました。
英仏盤のみならずこの東芝音楽工業時代に制作・録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみ。1960年代初頭リリース・当時の「東芝音楽工業株式会社」製レコードは丁寧な造りで英国直輸入スタンパー使っていた所為か高音質なものが多い。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。 モノクロではなくこんなにカラフルで立体的なのは、 さすが初期東芝工業盤、ハンドメイドの余韻が感じられます


RecordLabel-
Recording&WeightMONO
Release&Stamper-
  • 通販レコード
  • オーダー番号34-21591
  • 販売価格3,000円
    (税別)
  • 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
詳細掲載ページ
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=21591
モーツァルトの作品の中で、特に最後の3大交響曲は指揮者にとっては避けて通ることのできない、その指揮者の音楽の本質的なところを明らかにし得るという点に於いても極めて重要なレパートリーであろう。フルトヴェングラーが第二次世界大戦後に至るまでのベルリン・フィルの定期演奏会でプログラムに取り上げたモーツァルトの交響曲は、「プラハ」以降の4曲に限られているが、その中で「ジュピター」は、1929年2月のただ1回(2日間)だけである。それに対して第39番と「ト短調」は、いずれも4回以上で「ト短調」が最も多く、しかも戦後取り上げた唯一のモーツァルトの交響曲ともなっている。
その演奏は速い速いといわれて来たが、モーツァルトの「ト短調交響曲」の代表的名盤として多くの人びとによって挙げられてきたのが、フルトヴェングラーとウィーン・フィルによる録音であるのは興味深いことである。打算を加えれば、オリジナル楽器派の演奏が主流になった今、その先見性が改めて評価されるべき時にもなろう。まるで地煙りをたてながら疾駆しているような激越な第1楽章。〈モルト・アレグロ〉の指示に従っている点で傾聴に値する。悲劇的情感を振り撒く瞬間瞬間の“音”である。恐らくモーツァルトが目指していたであろう孤独感、寂寥感を誰よりも速いテンポで再現した。それでいて品格を失うことがない。このテンポだからこそ可能だった表現であるし、フルトヴェングラーが指揮するウィーン・フィルの美音だからこそ音楽的な素晴らしさが保てたのだ。
よくこの演奏を「せかせかしている」と批判する方もいるが、「疾走する悲しみ」という観念的理解を持たせて余りある。50年代のウィーン・フィルならではの甘美なポルタメントも味わえるし、低弦の音もインパクトがあり、一度聴いたら忘れられない感触を残すワルターをはじめ、同時代の指揮者の「ト短調交響曲」とはフルトヴェングラーの解釈は一線を画す。フルトヴェングラーは、この曲からロマン主義的な懐古の情を排除した。あるのは刹那的な無常観である。

レコードサウンド/カテゴリ指定

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