英国デッカ社では、この時期、ショルティと関係良好だったウィーン・フィルと後世に語り継がれるオペラを、ウィーンのソフィエンザール(カルーショーがお気に入りだったリング収録場所)で次々と録音している。その一方でその録音セッショッンの合い間に英国のオーケストラのロンドン響と、カルーショーは有名管弦楽曲のオーディオファイル向けの録音も目論んでいた。
ショルティの指揮する曲は概して大胆さや迫力で押し切る傾向が有りますが、何故かロンドン響を振るとそこに丁寧さとかつ美しいが加わるから不思議です。とりわけ、ゆっくりのテンポの美しい旋律は、とても「ラインの黄金」のドンナーを収録した同じ指揮者とは思えません。本盤では、例えば、怒濤のような旋律の中で、ぱっと花が咲くように美しいメロディーが流れる。この点にかけては、ショルティは見逃さず見事に再現している。言い換えればダイナミックレンジが広いとでもいえましょうか。あるいは、ジョン・カルーショーの意図したものが再現されていると言ってもよいかも知れません。
同郷の作曲家の作品ですから相性が良いのは当然かと思います。表紙の写真、誰の作品か解りませんがジーと見詰ながら試聴するとバルトーク音楽のコアな部分と重なり合うように見えてくるから、美術の力というのは不思議なものです。
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入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。